ヒカゲスゲ(日陰菅)

Carex lanceolata


ヒカゲスゲ1

  • 科名・属名 :
     カヤツリグサ科 スゲ属(ヒカゲスゲ節)

  • 特徴 :
     草丈10〜40cmの多年草。
     匐枝はなく密に叢生し、茎は葉より長く、基部の鞘は栗褐色〜赤褐色で繊維状に分解する。
     葉は線形で幅1.5〜2mm。
     小穂は互いに離れてつき、頂小穂は雄性で太い線形、長さ1〜1.5cm、側小穂は雌性で2〜5個つき、短い円柱形、長さ1〜2cm、幅3.5mm。
     雌鱗片は紫褐色〜紫紅色をおび、果胞より長く、鋭尖頭で縁は透明膜質でやや小軸を抱く。
     果胞は倒卵形で長さ約3mm、脈が多く密に毛が生え、嘴はほとんどない。柱頭は3岐。

  • 分布・生育地 :
     北海道〜九州 (国外:北東アジア)
     乾いた明るい疎林、草地

  • 果期 :  4〜5月

  • 撮影月日・場所 :
     2015年4月21日  東京都八王子市
     中 2015年4月19日  神奈川県川崎市
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
     下・小穂(雄、雌)    同  上

  • 撮影記 :
     名前は日陰菅(ヒカゲスゲ)で日陰に多いように思えるが、実際は日当たりのいい明るい林下や草原などで見られる。
     川崎市北部は多摩丘陵の末端、斜面が切り開かれて宅地や公園が作られているが、そんな公園の法面にもこのスゲが群視していた。
     花茎は1、2本が立ち上がるのでなく、少なくとも10本以上が密生し、しかも葉よりも高く突出するため、地味なスゲの中でも果期にはそれなりに目立つ。
     頂小穂は雄性、下の写真の左側の赤褐色帯びた棒状のものが雄小穂で、右や少し離れてついているのが雌小穂、果胞に密に毛が生えているのが何となくわかる。

  • 同じ科の仲間の花
ヒカゲスゲ2

小穂(雄、雌)