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- 科名・属名 : カヤツリグサ科 テンツキ属
- 特徴 :
草丈10〜30cmの1年草。
根茎はなく、叢生して株を作る。
葉は線形で扁平、幅1.5〜2.5mm。全体に柔らかく無毛。葉鞘は2列に並んで茎を包む。茎の先に葉と同形の苞葉が2〜3個あり、その間から花序を出す。
花序は2〜3回分枝し、先端に小穂を1個ずつつける。小穂は披針形、長さ3〜6mm、幅約1.5mm、稜角があり鋭頭で赤褐色の鱗片がらせん状に並ぶ。
鱗片は狭卵形で薄い膜質、長さ1.5〜2mm。中肋は竜骨状となり、緑色で先は尖る。
果実は倒卵形、長さ約0.7mm、白色で3稜があり、表面には小さなこぶ状突起がある。柱頭は3岐。
別名 ヒメテンツキ
- 分布・生育地 :
日本全土 (国外:朝鮮、中国、北アメリカ) 平地の湿地、田の畦、休耕田
- 果(花)期 : 7〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2018年9月16日 神奈川県川崎市 中・全体2、以下全て 同 上 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
川崎市の北部、多摩丘陵の裾に谷地田や畑が広がり、のどかな里山が風景が残っている地域がある。
当然のことながら自然も豊かで、季節ごとに色々な植物が見られるので、時々観察に訪れている。
月毎の違いだけでなく、年毎に似たような時期にも訪れるのだが、その度に新しい植物との出合いがあって楽しい。
この植物もこのあたりにはあるはずと探していたが見つけられず、探し始めて2年目の秋、やっと田の畦に生えているのを見つけた。
テンツキの仲間の中では、小穂が小さく、全体に柔らかいのでこの和名がつけられているようだ。
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