ヒナガヤツリ(雛蚊帳吊)

Cyperus flaccidus


ヒナガヤツリ

  • 科名・属名 :
     カヤツリグサ科 カヤツリグサ属

  • 特徴 :
     草丈5〜25cmの1年草。
     全体に黄緑色で柔らかい。
     葉は普通短い葉身のある薄い葉鞘になる。
     花序は茎の先の長い葉状の苞の脇から3〜6個の枝を出し、疎らに小穂をつける。小穂は花穂の先端に2〜6個つき、扁平で淡緑色、長さ5〜12mm、幅2mm、12〜30個の小花が2列に並んでつく。
     鱗片はは広卵形で小軸に開出してつき、先端は外曲し芒状に尖る。果実は広倒卵形で淡黄色になる。

  • 分布・生育地 :
     本州〜九州 (国外:朝鮮、中国、オーストラリア)
     田の畦や湿地

  • 花(果)期 :  8〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     2014年9月17日  神奈川県川崎市
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     下・小穂    同  上

  • 撮影記 :
     川崎市は南部は日本有数の工業地帯であるものの、北部は多摩丘陵に住宅地が広がり、谷間にはのどかな田園風景も見られる。
     田んぼや谷地田にはまだ多くの自然が残され、特に春や秋にはカヤツリグサ科の植物などが多数見られる。
     秋の1日、そんな自然を探しに散歩すると、田んぼの稲の根元に小さなこの花が見られた。

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小穂