ホンモンジスゲ(本門寺菅)

Carex plisiformis


ホンモンジスゲ1

  • 科名・属名 : カヤツリグサ科 スゲ属(ヌカスゲ節)

  • 特徴 :
     草丈20〜40cmの多年草。
     株は疎らに叢生し、細長い匐枝を出す。基部の鞘は光沢のある褐色で、ほとんど繊維に分解しない。
     葉は線形、幅2〜3mm。細点があってざらつく。
     頂小穂は雄性、線形で柄があり、長さ1.5〜3cm、初め淡黄緑色で後に褐色になる。側小穂は雌性で2〜3個、短い円柱形で、長さ1.5〜2.5cm、柄は短く葉鞘から出ない。苞は長い鞘がある。
     雌鱗片は倒卵形、淡緑色で先は円い。果胞は倒卵状楕円形〜倒卵形、長さ3〜3.5mm、先は急に短い嘴になり、有毛。果実は褐色で頂部に付属体がある。

  • 分布・生育地 :
     本州(関東西南部〜静岡県、伊豆大島) (国外:日本固有)
     丘陵地や山地の林内

  • 花期 :   

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2018年5月12日  静岡県熱海市
     中上・全体2、以下全て    同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)

  • 撮影記 :
     和名のホンモンンジ(本門寺)は東京都の池上本門寺で最初に見つけられたことからつけられている。
     この仲間はよく似たものが多く、基部の鞘が褐色であることや果胞に毛がある(写真では見にくいが)ことなどから本種としたが自信はない。
     別のスゲ類を探しに出かけた山地の林縁で見つけたが、図鑑では比較的多いと書かれている。

  • 基部の鞘

    同じ科の仲間の花
ホンモンジスゲ2

雌小穂

雌鱗片

果胞