ホソミキンガヤツリ(細実金蚊帳吊)

Cyperus engelmannii


ホソミキンガヤツリ1

  • 科名・属名 : カヤツリグサ科 カヤツリグサ属

  • 特徴 :
     草丈20〜100cmの1年草。帰化。
     茎は3稜があり、平滑。
     葉は基部近くだけにつき、長さは茎とほぼ同長、幅5〜6mm。基部の鞘は赤味を帯びる。
     花序は散形花序となって7〜15本の枝を出し、分花序は枝を複生し、穂状に多数の小穂を開出してつける。苞葉は葉状で3〜8個つき、花序より長く、下方のものは長さ約40cm、幅約8mmmになる。
     小穂は線形、長さ1〜3cm、幅約1mm、7〜20個の鱗片を2列につけ、基部と関節の間に関節があり、熟すとバラバラになって落ちる。
     鱗片は長楕円形、長さ約2.5mm、先はやや鈍く、中肋は緑色で背は丸く、熟す頃には鱗片と鱗片が離れて重ならない。
     果実(痩果)は長楕円形、長さ1.5〜1.8mm、幅約0.5mm。小穂の軸が翼になって左右から果実を包む。柱頭は3岐。

  • 分布・生育地 :
     帰化(北アメリカ原産)(本州(関東地方以西)〜沖縄に帰化) 

  • 果(花)期 :  8〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2018年9月6日  東京都葛飾区
     中1・全体2 2022年8月28日  神奈川県川崎市
     (上、中1は拡大写真あり、写真をクリック)
     中2・果(花)序1 2018年9月6日  東京都葛飾区
     中3・果(花)序2 2022年8月28日  神奈川県川崎市
     中4・小穂 2018年9月6日  東京都葛飾区
     左下・果実、以下全て    同  上

  • 撮影記 :
     イネ科と違ってカヤツリグサ科には帰化種は比較的少ないが、それでも何種か知られている。
     このカヤツリグサもその一つで、最初は1985年、千葉県の利根川で見つかり、その後、関東地方以西〜沖縄で見つかっているようだ。
     果実が細長く、花序の一部が黄金色になることから和名がつけられている。
     東京都の東部、水辺の公園に出かけた際、池の脇に生えているのを見つけた。

  • 苞

    葉鞘

    同じ科の仲間の花
ホソミキンガヤツリ2

果(花)序1

果(花)序2

小穂

果実