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- 科名・属名 : カヤツリグサ科 ホタルイ属
注.APG分類では、ホソガタホタルイ属、学名(Schoenoplectiella hotarui)
- 特徴 :
草丈15〜70cmの1年草。
茎は円柱形で径0.5〜2mm、叢生して株を作る。
葉は葉身が退化し、突起状か時に長さ15mm程度に伸びつ。葉鞘だけになることが多く、筒状で長さ3〜11cm。
小穂は茎頂に1〜4個が頭状に集まってつくが、苞が茎から続いて長さ4〜15cm伸びるため、茎の途中についているように見える。
小穂は卵形〜広卵形、長さ6〜15mm、幅4〜6mm。鱗片は卵形で長さ4〜5mm、縁は膜質でわら色、鈍頭〜やや鋭頭。柱頭は3岐。
果実は広倒卵形〜倒洋ナシ形、扁三角形で長さ1.8〜3mm、幅1.5〜2.2mm、横じわがあり、黒褐色でやや光沢がある。刺針状花被片は6本、果実とほぼ同長、下向きの小刺がありざらつく。
- 分布・生育地 :
日本全土 (国外:朝鮮、中国、ロシア(極東地域)) 平地〜低山地の湿地、池沼畔
- 果(花)期 : 7〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2015年8月24日 群馬県赤城山 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 下・小穂 同 上
- 撮影記 :
群馬県赤城山の小さな湿地、浅い水溜りの中にこのホタルイの仲間が群生していた。
初めミヤマホタルイかと思ったが、ホタルイ属(APG分類ではホソガタホタルイ属)の中で茎が円柱形、それなりの大きさ(草丈)があり、低地〜低山地の湿地に生えるという条件をつけて同定するとこの種に行き当たる。
今回は撮影しなかったが、カヤツルグサの仲間をしっかり同定するには、小穂の鱗片や果実などを調べる必要がある。機会があれば今後これらも撮影していきたい。
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