|
- 科名・属名 :
カヤツリグサ科 スゲ属(フサスゲ節)
- 特徴 :
草丈30〜60cmの多年草。
根茎は短く密に叢生し、大きな株となり、基部の鞘は暗褐色。
葉は幅3〜6mm、質はやや硬い。
小穂は5〜10個が接続してつき、果胞が熟す頃には先が垂れる。
頂小穂は雌雄性ときに雄性、側小穂は雌性または基部に短い雄花部がつき、各苞に1〜数個ついて円柱形で長さ2〜5cm、淡緑色で光沢がある。苞は葉状。
果胞は斜上し、狭卵形で長さ約7m、膨らんで先は長い嘴になり、細脈があり、光沢があって無毛。
- 分布・生育地 :
本州(静岡県以西)〜沖縄 (国外:朝鮮、中国(南部)、台湾) 沿海地の草地
- 果(花)期 : 4〜6月
- 撮影月日・場所 :
2016年6月9日 徳島県徳島市 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 下・小穂 同 上
- 撮影記 :
海岸近くの小さな用水路、その土手にこのスゲが大きな株を作っていた。
事前の調べでは西日本の分布のスゲで、西に出かけた時、何とか見たいものだと思っていた。
田植え後で用水路は溢れんばかりの水量、その水面に向かって花茎を伸ばすこのスゲを撮影するのは、足場が取れない上、風に揺れてひどく苦労した。
和名の通りふさふさした小穂が重そうに頭を垂れ、今回の四国の花見の最後を飾るにふさわしい1種だった。
同じ科の仲間の花
|