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- 科名・属名 : カヤツリグサ科 カヤツリグサ属
- 特徴 :
草丈10〜50cmの多年草。
根茎は短く、茎は硬くて葉を叢生する。
葉は線形、長さは茎より短く、幅2〜3mm。深緑色で葉鞘は淡赤褐色。
花は茎頂につき、葉状の3〜5個の苞の間から小穂が集まった赤褐色で頭状の球形花序を作り、時に3〜5cmの花序枝を出してその先に球形の小穂をつける。小穂はやや直立して線形〜線状披針形で扁平、長さ1〜2.5cm、幅約1.5mm。小花は2列に15〜40個が並ぶ。
鱗片は狭卵形でやや直立し、中肋が緑色、側面は茶褐色で光沢があり、鋭頭。
果実は狭倒卵形で長さ約1mm、上端はやや切形、柱頭は2個。
- 分布・生育地 :
本州(関東地方以西)〜沖縄 (国外:朝鮮、中国〜アフリカ、オーストラリア) 海岸近くの草地、砂地
- 果期 : 7〜9月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2015年9月20日 神奈川県三浦半島 中上・全体2 2015年11月3日 佐賀県伊万里市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花序 2015年9月20日 神奈川県三浦半島 左下・小穂 2018年9月12日 鹿児島県鹿児島市 右下・鱗片、果実 同 上
- 撮影記 :
茎の先に頭状に密集してつく小穂の姿が栗の毬(イガ)に似ていることから和名がつけられている。
見かけるのは海岸近くの草地や砂地で、三浦半島では海を見下ろす崖の草地に生えていた。
カヤツリグサ属の中では比較的大きな小穂の塊になるため、よく目立ち姿形も格好いいと思う。
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