イガクサ(毬草)

Rhynchospora rubra


イガクサ1


  • 科名・属名 :
     カヤツリグサ科 ミカズキグサ属

  • 特徴 :
     草丈30〜70cmの多年草。
     茎は直立し、針金状で鈍い稜があり平滑。
     葉は茎の基部に叢生し、線形で長さ10〜40cm、幅1.5〜3mm。基部は短い鞘となる。
     頭状花序は1個で頂生し、球形〜半球形で径1.5〜1.7cm。多数の淡黄褐色の小穂からなり、小穂は長さ6〜7mm。基部に開出する葉状の苞が数個あり、長いものは3〜4cmになる。
     果実は倒卵形で長さ1.5〜1.8mm、上縁に短毛があり、柱頭は分裂しない。

  • 分布・生育地 :
     本州(近畿地方以西)〜沖縄
     (国外:中国、インド、東南アジア、オーストラリア)
     日当たりのいい低湿地

  • 果(花)期 :  8〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2015年10月5日  沖縄県国頭郡
     中・全体2 2015年8月29日  広島県東広島市
     (上・中は拡大写真あり、写真をクリック)
     下・頭花 2015年11月29日  沖縄県国頭郡

  • 撮影記 :
     秋、低地の貧栄養の湿地などで見られ、なかなか格好いい花だと思っている。
     目立たないカヤツリグサやホシクサの仲間が多い湿地、身近でこんな花が見られたら楽しいと思うが、残念ながら分布は西日本で、関東辺りでは見ることができない。
     和名の由来は、花を見ても判るように、多数の尖った小穂の集まった頭状花序を栗のイガ(毬)に見立てたものである。

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イガクサ2

小穂