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- 科名・属名 :
カヤツリグサ科 カヤツリグサ属
- 特徴 :
草丈30〜80cmの多年草。
根茎は短く、茎の基部はやや肥厚し、暗褐色の古い葉鞘に包まれる。
葉は線形で幅3〜6mm、根元に数個つく。
花序は茎頂に3〜5個つく葉状の苞の中心から十数個の短い柄を出すかやや頭状に密集し、その先にブラシのように小穂が開出してつく。
穂状花序は円柱形で、長さ4〜5cm、幅6〜10mm。開出して多数つく小穂は、線状披針形、幅0.5〜0.7mm、淡緑色で1〜3の小花がつく。
鱗片は長楕円形で長さ約3mm。果実は3稜のある狭長楕円形で長さ1.8〜mm、幅約0.5mm、柱頭は3個。
別名 クグ
- 分布・生育地 :
本州(関東、近畿地方南部以西)〜沖縄 (国外:朝鮮南部、中国〜アフリカ) 暖地の海岸近くの草地
- 花(果)期 : 8〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2013年10月22日 高知県南国市 中上・全体2 2016年6月19日 神奈川県南足柄市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花序 2016年5月13日 沖縄県国頭郡 左下・小穂 2018年9月12日 鹿児島県鹿児島市 右下・果実 同 上
- 撮影記 :
初めてこの植物を目にしたのは、高知県の空港近くの草地だった。
カヤツリグサ属の独特の形をで、小穂が円柱状に密集してついているのが特徴的だった。
図鑑によると暖地の海岸近くの草地に生え、秋に花(果)期を迎えると書かれていたが、その後沖縄では5月に、神奈川県南部でも6月に目にした。
沖縄はともかく、温暖化の影響がこんなところにも出はじめているのだろうか。
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