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- 科名・属名 :
カヤツリグサ科 スゲ属(ヌカスゲ節) 注.APG分類では、学名(var. morrowii)
- 特徴 :
草丈40〜50cmの多年草。
根茎は短く、葉を叢生する。基部の鞘は暗赤色〜黒紫色。
葉は線形で幅6〜15mm。常緑で濃緑色、光沢があって極めて硬く、縁はざらつく。
頂小穂は雄性、長さ2〜4cmで赤褐色を帯びる。側小穂は雌性、3〜5個あり、短い円柱形で直立し、長さ1.5〜3.5cm、幅約6mm。雌鱗片は長さ約4mmで果胞と同長、褐色を帯びる。
果胞は広卵形で長さ3〜3.5mm、先は嘴状で長く、口部は鋭い2歯があり、柱頭は3岐する。
- 分布・生育地 :
本州(福島県以西の太平洋側、中国地方)、四国、九州 (国外:日本固有) 山地の谷沿いなどの樹林下
- 果期 : 4〜5月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2015年5月6日 東京都高尾山 中上・全体2(花期) 2015年3月18日 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・雄花序 2023年3月12日 同 上 中下・雌花序 2016年3月27日 同 上 左下・雌小穂 2015年5月6日 同 上 右上・葉、右下・葉縁 2023年3月12日 同 上
- 撮影記 :
春、長い間冬休みだった花見の再開で心も浮き浮きする。
かといって多くの花が咲いているわけではない。ついつい普段は撮影していなかったスゲの花にもカメラを向ける。
関東辺りでは、冬の間も濃緑色の葉を広げ、大株となるこのスゲが多く、過去の写真をチェックしても花期のこのスゲを撮影した写真が多かった。
ただ、スゲの撮影では必須となる小穂が熟す時期には花が多くなるせいか、小穂をまともに写していた写真はなかった。
最近、やっとカヤツリグサ科に興味を持ち始め、小穂まで撮影した。
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