|
- 科名・属名 :
カヤツリグサ科 スゲ属(アゼスゲ節)属
- 特徴 :
草丈20〜50cmの多年草。
根茎は短く、叢生する。茎はやや細く、果時には倒れ、基部の鞘は葉身がなく、糸網もできない。
葉は幅3〜6mm、柔らかく、下面は粉白色。
小穂は4〜6個、点頭〜下垂し、頂小穂は雄性稀に雌雄性、線状円柱形で長さ2〜4cm、側小穂は雌性、長さ3〜7cm、幅2〜3mm。
雌鱗片は倒卵形、凹頭または円頭で先は凸端、淡緑色で中脈は緑色。果胞は卵形で膜質、長さ2.5〜3mm、平滑で脈は無い。痩果は楕円形で断面はレンズ状、柱頭は2岐。
- 分布・生育地 :
北海道〜本州 (国外:日本固有) 湿った草地や道端
- 花期 : 5〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2015年5月6日 東京都八王子市 中1・全体2 2023年5月3日 神奈川県川崎市 中2・全体3 2015年6月24日 栃木県日光戦場ヶ原 (上、中1、中2は拡大写真あり、写真をクリック) 中3・雄、雌小穂 2015年5月6日 東京都八王子市 中4・雄小穂 2018年5月1日 神奈川県川崎市 左下・雌小穂 同 上 右上・雌鱗片、果胞 2023年5月3日 神奈川県川崎市 右中・果胞、果実 同 上 右下・茎基部 2018年5月1日 神奈川県川崎市
- 撮影記 :
初めて見たのは林道脇の湿った草地、その後山地の登山道際で見かけたが、スゲに興味を持ち始め、注意してみると川崎市の多摩丘陵の草地などでも普通に見かけた。
生育地は、自然度の高い場所より、道の踏み跡や湿った路傍、草地などで、和名のカワラ(河原)もその生育環境からつけられている。
地味な淡緑色で細い円柱状の小穂を下垂するが、雌小穂をよく見ると淡緑色の雌鱗片に中脈は緑色と緑のグラデエーションは美しい。
中3の写真は頂小穂で、茶色の糸状のものは葯である。
同じ科の仲間の花
|