ケスゲ(毛菅)

Carex duvaliana


ケスゲ1

  • 科名・属名 : カヤツリグサ科 スゲ属(ヌカスゲ節)

  • 特徴 :
     草丈30〜50cmの多年草。
     茎は疎らに叢生し、細長い匐枝を出す。葉、茎、花序など全体に開出する軟毛が密生する。
     葉は線形で幅2〜3mm。基部の鞘は緑色〜淡色。
     小穂は2〜4個、頂小穂は雄性で淡色、側小穂は雌性。
     雄鱗片は緑白色で時に淡褐色を帯び、雌鱗片は緑白色で果胞よりやや短く、短い芒がある。果胞は隙間が多く疎らにつき、長さ3〜3.5mm、毛が密に生える。

  • 分布・生育地 :
     本州(関東地方以西の太平洋側)〜九州  (国外:中国)
     低山地の林下、林縁

  • 花期 :  4〜5月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2016年4月19日  神奈川県川崎市
     中1・全体2 2019年4月23日  東京都八王子市
     (上、中1は拡大写真あり、写真をクリック)
     中2・雄雌小穂 2016年4月19日  神奈川県川崎市
     中3・雄小穂 2019年4月23日  東京都八王子市
     中4・雌小穂、左下・雌鱗片、果胞、右上・葉    同  上
     右下・茎 2016年4月19日  神奈川県川崎市

  • 撮影記 :
     若葉もまだ半開きの林下は明るい、スミレ類の花が点々と咲いているがまだ花は少ない。
     緑が増え始めたがまだ枯れ草が残る尾根筋、道端にこのスゲがもう熟した小穂をつけていた。
     茎や葉、花序にも和名の由来となっている柔らかな毛が一杯生え、スゲはまだ初心者の私にも一見しただけでわかった。
     カヤツリグサ科やシダなどやや地味なものに興味を持ち始めると、見慣れた風景の中にも新しい発見がいくつもある。

  • 葉

    茎

    同じ科の仲間の花
ケスゲ2

雄雌小穂

雄小穂

雌小穂

雌鱗片・果胞