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- 科名・属名 : カヤツリグサ科 カヤツリグサ属
- 特徴 :
草丈20〜60cmの多年草。
地下茎は湿った場所では横に長く伸び群生する。茎は柔らかい。
葉は線形で短く、幅2〜6mm、葉鞘だけのものもある。
花序は茎の先に7〜10個の花序枝を出し、先端に3〜8個の小穂をつける。小穂は線形で扁平、長さ5〜15mm、幅1.5〜2mm、赤褐色〜血紅色を帯び、線状披針形の小花を10〜20個2列に並んでつける。
鱗片は狭長楕円形〜長楕円形、長さ1.5〜2mm、鈍頭で上端は凹み、竜骨は緑色で直立する突起となり、鱗片の上端より少し飛び出る。
果実は倒卵形で3稜があり、白色、長さ0.7〜0.8mm。柱頭は3岐。
- 分布・生育地 :
本州〜沖縄 (国外:全世界の暖地) 湿地や水田
- 果(花)期 : 8〜11月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2015年9月22日 静岡県伊東市 中上・全体2 2015年8月29日 広島県世羅郡 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花序 2015年9月22日 静岡県伊東市 左下・小穂 2022年9月28日 神奈川県川崎市 右上・小穂(左)果実(右)、右下・果実 同 上
- 撮影記 :
多くの花序枝を伸ばし、赤褐色の小穂を数個つけた姿は、まるで線香花火のようで可愛いい。
ただ、地下茎を伸ばして群生することが多いため、静かな雰囲気の線香花火と違い、賑やかすぎるのが欠点だ。
北海道を除き本州〜沖縄の田んぼや湿地に分布し、世界の暖地にも広く分布する国際派だ。
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