コハリスゲ(小針菅)

Carex hakonensis


コハリスゲ

  • 科名・属名 :
     カヤツリグサ科 スゲ属(ハリスゲ節)

  • 特徴 :
     草丈10〜20cmの多年草。
     根茎は短く叢生する。
     葉は細く、幅1mm以下。
     有花茎は柔らかく、鈍3稜があって平滑かややざらつく。
     小穂は茎頂に1個つき、卵形で長さ3〜5mm。苞がなく、上部に極めて短い雄花部があり、その下につく雌花部も短い。
     雌花の鱗片は広卵形、濃褐色を帯び、落ちやすい。
     果胞は斜上し、広卵形でやや扁平、長さ2〜2.5mm、ほとんど無脈で無毛、熟しても膨らまず痩果が透けて見え、上端は急に短い嘴となる。

  • 分布・生育地 :
     北海道〜九州 (国外:朝鮮)
     山地の水湿のある斜面

  • 果(花)期 :  5〜8月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2016年6月3日 長野県軽井沢
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     下・小穂    同  上

  • 撮影記 :
     山地のやや湿り気のある林下、細い茎や葉を叢生している。
     ハリスゲの仲間は10種くらいあるが、葉の幅が広いものでも1mm以下、果胞は熟しても膨らまず、脈がほとんどないのが特徴である。
     この写真は軽井沢の小さな池を取り囲む落葉広葉樹の林下で撮影した。
     黄緑色の新葉を透した太陽光が林下全体を新緑色に包み、写真も黄緑色に染められた。

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小穂