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- 科名・属名 :
カヤツリグサ科 ミカヅキグサ属
- 特徴 :
草丈30〜100cmの多年草。
茎はまばらに叢生し、ごく細い。
葉は根生、少数が茎につき、糸状で長さ20〜30cm、幅0.8〜1.5mm。
分花序は茎の上部に3〜6個が疎らに離れてつき、散房状で密に少数の小穂をつける。小穂は披針形で長さ5〜6mm、濃赤褐色で光沢がない。
鱗片は卵形で長さ4〜5mm、普通1個だけが小花を抱く。柱頭は2個。
果実は狭倒卵形で長さ約2mm。刺針状花被片は6個、果実より少し長く、下向きまたは上向きにざらつくか、平滑。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 (国外:朝鮮) 平地〜丘陵地の湿地
- 果期 : 8〜10月
- 撮影月日・場所 :
2015年10月13日 宮崎県児湯郡 中 2015年8月29日 広島県東広島市 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・小穂 2015年10月13日 宮崎県児湯郡 右下・果胞 2017年9月25日 愛知県岡崎市
- 撮影記 :
日本には○○ハナヒゲと名がつく植物が7種ほど知られ、どれもよく似ていて区別が難しい。
本種はその中でも大きいものは1m位になり、茎の中ほどから垂れていることが多い。他に葉の幅、分花序の数、小穂の長さ、刺針状花被片の長さなどで分けられるが、いずれにしても難しい。
この写真は、湿原のパンフレットやカヤツリグサ科に詳しい花仲間から教えてもらったものである。
今のところ果実や鱗片などのアップを撮影できる機材を持っていないが、正確な同定のためには必須になるだろう。
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