コシンジュガヤ(小真珠茅)

Scleria parvula


コシンジュガヤ

  • 科名・属名 :
     カヤツリグサ科 シンジュガヤ属

  • 特徴 :
     草丈30〜50cmの多年草。
     根茎は短く、葉を叢生する。
     葉は線形で幅3〜5mm、葉鞘には広い翼がある。
     花序は長さ1〜3cm、3〜4個の小穂をつけ、小穂は長さ4〜5mm、下方の小穂は長い柄があり垂れ下がる。鱗片は鋭頭で短い芒がある。
     果実は球形、径約2mm、全体に細かい格子紋があり、白色で有毛、光沢がある。

  • 分布・生育地 :
     本州〜九州 (国外:朝鮮、中国、東アジア、インド、アフリカ)
     湿地、湿原

  • 果(花)期 :  7〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2016年7月17日  千葉県山武市
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中上・花序    同  上
     中下・果胞1 2019年9月13日  栃木県宇都宮市
     左下・果胞2 2015年8月23日  千葉県山武市
     右下・葉 2019年9月21日  岐阜県中津川市

  • 撮影記 :
     千葉県のある湿原にこの花の記録があり、果期は多分この時期だろうと、8月末訪れて見た。
     ピークは過ぎたとはいえ残暑は厳しい、吹き出る汗を拭いながら身をかがめて草叢を探した。
     すると、枯れかけたシンジュガヤを見つけ眺めていると、地元の方から「果期は1ヶ月以上前だよ」と教えられ、果実の写真だけ撮影した。
     翌年、1ヶ月以上前に再訪しやっとこの花に出会えたが、それでも果期的には少し遅めだった。

  • 葉

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花序

果胞1

果胞2