コツブヌマハリイ(小粒沼針藺)

Eleocharis parvinux


コツブヌマハリイ1

  • 科名・属名 : カヤツリグサ科 ハリイ属

  • 特徴 :
     草丈30〜60cmの多年草。
     横走する根茎があり、群生する。
     茎は円柱形で太さ2〜2.5mm、緑色で平滑。
     小穂は披針形〜卵形、長さ1〜3cm、幅3〜6mm。
     鱗片は長楕円状披針形、長さ約5mm、中肋の緑色や褐色の部分が先端まで達せず、先端が透明から白みを帯びた薄膜質で、明らかに鋭頭、色は淡い緑色から黒紫色、紫褐色と変化する。
     果実は倒卵形で淡褐色〜黄褐色、長さ1〜1.2mm。柱基は三角錐状頭は2個。刺針状花被片は4本でやや硬く、果実の2〜3倍の長さがあり、下向きの刺が疎らにつきざらつく。

  • 分布・生育地 :
     本州(関東、東北地方) (国外:日本固有)
     川岸や沼の湿地

  • 果(花)期 :   6〜8月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2017年6月17日  神奈川県箱根
     中・全体2、以下全て    同  上
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)

  • 撮影記 :
     関東地方では川岸の湿地に多いと図鑑に記されているが、箱根の自生地は川とは関係ない池の縁だった。
     根茎が匍匐し、所々から茎を出すので群生していることが多いようで、ここでも湖岸のそれなりの範囲に群生していた。
     よく似た種との違いは鱗片の外、果実の刺針状花被片の数や長さもチェックする必要があり、果実もしっかり撮影したいものだ。

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コツブヌマハリイ2

小穂