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- 科名・属名 : カヤツリグサ科 クロガヤ属
- 特徴 :
草丈60〜90cmの多年草。
根茎は短く、大きな株となり、茎は硬くて平滑で少数の葉をつける。
根出葉は数多く株立ちし、線形で長さ50〜80cm、幅5〜8mm。質は極めて硬く、辺縁には鋭い鋸歯がありざらつく。
花は長さ15〜20cmの円筒状の円錐花序となり、長さ1.5〜3cmの多数の分花序があり、多数の小穂を密につける。小穂は10個程度の鱗片が重なり黒褐色に見える。
下部の鱗片は花を抱かず、上の3個の鱗片だけが広卵形で花を含む。
果実(痩果)は倒卵形で三稜があり、長さ4〜5mm、初め白色であるが後に黒熟し、光沢がある。柱頭は3岐。
- 分布・生育地 :
九州(奄美大島以南)〜沖縄 (国外:東アジア〜印度) 日当たりがよくやせた土地
- 果期 : 9〜3月?
- 撮影月日・場所 :
2009年2月22日 沖縄県西表島 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 中 2015年10月6日 沖縄県島尻郡 左下・小穂 2015年11月29日 沖縄県国頭郡 右下・果実 2018年12月2日 同 上
- 撮影記 :
日当たりのいい貧栄養の林縁や草地などで見かけることが多い大型のカヤツリグサである。
分布的には奄美大島以南の南西諸島で本土にはないため、本土から来たhanamistは、よく知らないこともあったが、ススキの仲間と勘違いしていた。
パッと目には地味な植物であるが、大きい上に花序は黒褐色を帯びるので以外に目に付きやすく、また、熟した果実(痩果)は光沢のある黒色でなかなか美しい。
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