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- 科名・属名 : カヤツリグサ科 スゲ属(マスクサ節)
- 特徴 :
草丈30〜60cmの多年草。
根茎は短く、叢生する。
葉は幅2〜5mm。
小穂は5〜8個、無柄で互いに離れてつき、苞は葉状で花序より著しく長い。
小穂は雌雄性で多数の雌花と、基部に少数の雄花をつけ、緑色で長さ5〜10mm、幅約4mm。
雌鱗片は果胞より短く、帯白色で中肋は緑色。
果胞は広卵形で扁平、長さ3〜3.5mm、脈はなく広い翼があり、上半部の縁は著しくざらつき、上部は短い嘴となり、口部は2歯。
果実(痩果)は広楕円形〜円形、長さ約2mm、柱頭はやや盤状になる。
- 分布・生育地 :
本州〜九州 (国外:朝鮮、中国) 平地〜低山地の草地、林内、路傍
- 果(花)期 : 4〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2016年4月25日 神奈川県川崎市 中1・全体2 2016年5月7日 東京都稲城市 (上、中1は拡大写真あり、写真をクリック) 中2・花序 同 上 中3・小穂 2016年5月7日 東京都稲城市 中4・雌鱗片、果胞 2021年4月23日 神奈川県川崎市 左下・果胞、果実、右下・基部の鞘 同 上
- 撮影記 :
全国的(といっても北海道と沖縄には分布していないが)にはどうかわからないが、関東辺りでは最も普通に見られるスゲである。
小穂は何個かつくが小さく、しかも緑色のため全く目立たず、カヤツリグサの仲間に興味を持ち始めてからでも気付かずが行き過ぎることが多々あった。
普通、スゲ類は茶褐色の雄小穂と何個かの緑色の雌小穂のつくパターンが多いが、この花は多くの雌花の基部に少数の目立たない雄花がつくだけの雌雄性での姿のため余計に目立たない。
マスクサ(枡草)の由来は、子供がこの草の茎を前後に引き裂き<、枡のような四角の形を作って遊んだことからつけられている。/li>
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