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- 科名・属名 : カヤツリグサ科 カヤツリグサ属
- 特徴 :
草丈30〜100cmの多年草。帰化。
根茎は短くて木質状で太く、葉を叢生する。
葉は線形、長さは茎とほぼ同長、幅4〜8mm。縁はざらつき、基部は鞘となり茎を包む。茎の基部につく2〜3個の葉は葉身を欠き紫色を帯びる。
花序は5〜10個の花序枝を出し、枝先に5〜20個の小穂を頭状に密集してつける。
小穂は線形で扁平、長さ5〜10mm、幅約3mm、10〜20個の鱗片をつける。
鱗片は広卵形、淡緑色で長さ約2mm。
果実(痩果)は倒卵形でで3稜があり、長さ約1mm、柱頭は3岐。
- 分布・生育地 :
帰化(熱帯アメリカ原産) 本州〜沖縄に帰化 (国外:南北アメリカ、南ヨーロッパ、アジア、オセアニアの温帯〜熱帯域に広く帰化) 川岸、池端の湿地
- 果(花)期 : 6〜9月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2015年6月12日 神奈川県川崎市 中上・全体2 2018年9月6日 東京都葛飾区 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・花序1 2015年6月12日 神奈川県川崎市 中下・花序2(成熟) 2018年9月6日 東京都葛飾区 左下・花序3 2016年9月12日 神奈川県川崎市 右上・小穂 2018年9月18日 同 上 右下・鱗片、果実 同 上
- 撮影記 :
日本には1950年代に渡来したとされるが、今では北海道を除く全国に広く帰化している。
多摩川下流域でもこの花は非常に多く、在来のカヤツリグサ属は夏の終わりから秋にかけて花期となるものが多いのに対し、この花は6月初めにはもう花序をつけている。
何年か続けて多摩川下流の植物を見ているが、この花は年々数を増やしているように思える。
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