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- 科名・属名 :
カヤツリグサ科 スゲ属(ミタケスゲ節)
- 特徴 :
草丈20〜50cmの多年草。
根茎は短く、叢生する。
茎は直立し、平滑で中央付近まで1〜3個の葉をつける。
葉は幅3〜5mm、やや硬く、葉鞘は淡色。
小穂は3〜5個つき、頂小穂は雄性、線形で長さ1〜1.5cm。側小穂は2〜4個で雌性、長い鞘のある長い苞の脇から出てお互いに離れてつき、やや半球形で直立し、緑色で長さ1〜1.5cm。苞は葉状で有鞘。
雌鱗片は長さ5〜6mm、果胞の1/2〜1/3の長さで、鋭頭〜鈍頭。
果胞は狭披針形〜線状披針形で脈が多く、熟すと開出〜反曲し、長さ1〜1.3mm、先は次第に細くなり嘴になる。柱頭は3岐。痩果は3稜形。
- 分布・生育地 :
北海道〜本州(中部地方以北)、九州(大分県) (国外:東アジア) 高山〜亜高山の湿原
- 果(花)期 : 6〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2011年8月21日 山形県月山 中上・全体2 2018年8月4日 群馬県吾妻山 中下・全体(群落) 2019年7月26日 群馬県尾瀬ヶ原 (上、中上、中下は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・雄雌小穂 2018年7月24日 同 上 右上・果胞、雌鱗片 2021年5月23日 大分県 右下・果胞、果実 同 上
- 撮影記 :
高層湿原などで有花茎が叢生し、その先に尖った金平糖のような小穂をつける姿は、綺麗な花が咲いていなくともついカメラを向けてしまう。
訪れた月山の湿原で撮影したのが初めてだったが、その頃はまだスゲ類に全く興味がなく、全体を撮影したでけで小穂のアップなど全く撮影していなかった。
興味を持ち始め気をつけてみると、多くの高層湿原でこの花が生えていることがわかり、変わった形の小穂をしっかり撮影した。
和名はのミタケは御嶽山からきているかと思ったが、特定の山を指すのではなく総称のようだ。
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