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- 科名・属名 :
カヤツリグサ科 スゲ属(ヌカスゲ節)
- 特徴 :
草丈20〜40cmの多年草。
匐枝がなく、茎は叢生する。基部の鞘は古くなると褐色の縦の繊維に分解する。
葉は線形で幅3〜5mm。
小穂は3〜5個、全て上部に接近してつき、頂小穂は雄性で線形、長さ1〜3cm、鱗片は質が厚く鈍頭で軸に圧着し、淡白色で小さく、緑色の中肋がある。側小穂は雌性で円柱形、頂小穂と接近してつき、長さ1〜3cm、鱗片は淡黄褐色、先は広い円頭。苞は短くて
果胞は卵状紡錘形で長さ3〜3.5mm、やや3稜形で淡黄緑色、短い毛がある。
- 分布・生育地 :
本州(関東地方以西)〜九州 (国外:朝鮮、中国、フィリピン) 乾いた草地、雑木林内
- 果(花)期 : 4〜5月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2016年4月24日 静岡県浜松市 中1・全体2 2017年5月7日 茨城県那珂市 (上、中1は拡大写真あり、写真をクリック) 中2・雄雌小穂 2016年4月24日 静岡県浜松市> 中3・雌小穂 2017年5月7日 茨城県那珂市 中4・雌鱗片、果胞 2021年4月23日 神奈川県川崎市 左下・果胞、果実、右下・基部の鞘 同 上
- 撮影記 :
淡黄緑色の新葉がまだ伸びきらない雑木林の明るい尾根、下り始めた道端にこのスゲが生えていた。
冬の間、図鑑を見て少し勉強していたので、すぐにこのスゲだとわかった。
葉の色からつけられたモエギ(萌黄)の和名が覚えやすく、今年見てみたい植物の1つだった。
小穂の写真で真ん中の細く白と緑色のコントラストがはっきりし、鱗片が圧着しているのが雄小穂で、やや太めの黄緑色が雌小穂である。
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