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- 科名・属名 :
カヤツリグサ科 スゲ属(ヌカスゲ節)
- 特徴 :
草丈20〜60cmの多年草。
根茎は短く、密に叢生する。
基部の鞘は脈が褐色を帯び、繊維状に分解する。
葉は幅3〜8mm、やや硬くてざらつく。
前年の葉の中央に新しい無花茎をつけ、有花茎は全て腋性し、細くて平滑。
頂小穂は雄性、線形で黄緑色〜淡褐色、長さ4〜7cm、幅1〜2mm。側小穂は2〜4個で雌性、やや疎らにつき、細柱形で長さ1.5〜3cm、幅約2mm。
雌鱗片は緑白色、円頭で微突端、果胞よりやや短い。
果胞は卵形、長さ2.5〜3.5mm、細脈があり有毛、先は急に短嘴となり、口部は凹形。
痩果は倒卵形、長さ約2mm、先は環状の付属体となる。柱頭は2岐。
- 分布・生育地 :
九州(徳之島以南)〜沖縄 (国外:台湾) 林縁や林下
- 果(花)期 : 3〜4月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2017年3月16日 沖縄県国頭郡 中1・全体2 2017年4月8日 沖縄県石垣島 (上、中1は拡大写真あり、写真をクリック) 中2・雄雌小穂 2017年3月16日 沖縄県国頭郡 中3・雌小穂1 2017年4月8日 沖縄県石垣島 中4・雌小穂2 2019年5月13日 同 上 中5・雄花 2017年3月16日 沖縄県国頭郡 左下・雌花 同 上 右上・果胞 2019年5月13日 沖縄県石垣島 右中・果実(痩果) 同 上 右下・基部の鞘 2017年3月16日 沖縄県国頭郡
- 撮影記 :
あまり歩かれていない林道跡、草が茂り立ち止まるとヤマビルが這い上がってくる。
そんな林道跡にこのスゲが叢生し株を作って点々と生えていた。
前月、沖縄島北部の林下で見た時は、まだ花の状態で小穂は未成熟だったが、さすがに1ヶ月近く経った今は小穂は成熟していた。
この時期沖縄は春のスゲの季節だが、長い有花茎と細長い小穂をつけるスゲは他にはないので、比較的見分けやすい。
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