ナガボテンツキ(長穂点(天)突)

Fimbristylis longispica


ナガボテンツキ

  • 科名・属名 : カヤツリグサ科 テンツキ属
     注.APG分類では、学名(var. longispica)

  • 特徴 :
     草丈40〜80cmの多年草。
     茎は叢生し、直立してやや硬く、全体無毛。
     花序は2〜3回分枝し小穂をつける。小穂は黄褐色であまり暗い褐色にならず、狭楕円形で長さ10〜20mm。苞葉は花序より長い。
     果実は倒卵形で長さ約1mm、格子紋は小さくやや正方形。

  • 分布・生育地 :
     本州〜九州 (国外:朝鮮、中国)
     入り江、河口域の半塩生湿地

  • 果期 :  8〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     2015年9月29日  徳島県板野郡
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・小穂、下・果実    同  上

  • 撮影記 :
     河口近くの堤防の内側、コンクリートブロックの隙間にこの植物が点々と生えていた。
     海岸近くの淡水と海水の混じる半塩生湿地(汽水域)に生えるテンツキの仲間で、小穂が細長い形をしていることからこの和名がつけられている。
     最盛期であればもっと黄褐色の小穂なのだが、やや末期に近いため大分色あせていた。
     そのため、小穂をほぐすとやや正方形の格子紋がある果実がしっかり熟していた。

  • 同じ科の仲間の花
小穂

果実