ニイタカスゲ(新高菅)

Carex aphanandra


ニイタカスゲ1

  • 科名・属名 : カヤツリグサ科 スゲ属(ヌカスゲ節)

  • 特徴 :
     草丈4〜10cmの多年草。
     叢生し、比較的大きな株になり、匐枝は出さない。
     葉は線形、直立せずやや弓なりに地面に展開し、長さの割りに幅が広く、幅2〜3(〜4)mm。
     雄小穂は線形で小さく、雌小穂は2〜3個、1〜2個は雄小穂に接続し、最下の1個は根際に生じ、長い柄がある。
     雌小穂は疎らに10花より少なくつき、雌鱗片の芒は短い。
    果胞は倒卵形、疎らに短い毛がある。

  • 分布・生育地 :
     本州〜九州 (国外:朝鮮、中国(東北部)、台湾)
     山地〜亜高山帯の林下

  • 果(花)期 :   5〜7月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2021年5月3日  鹿児島県霧島
     中上・全体2(最下小穂)、以下全て    同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)

  • 撮影記 :
     コロナ禍とはいえGWの霧島山系は多くの人が訪れ、どの道路も渋滞していた。
     そんな混雑をよそに新緑の林下に分け入り、目的の花を捜した。
     花を探して林下を進むと、苔の生えた岩場に小さなスゲを見つけた。
     花茎が低くやや弓なりになり、地際に離れて小さな雌小穂が1つあり、この花だと思って撮影した。
     ただ、この仲間はよく似たものが多く、同定の誤りがあるかもしれない。

  • 茎基部

    同じ科の仲間の花
ニイタカスゲ2(最下小穂)

小穂

果胞・果実