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- 科名・属名 : カヤツリグサ科 カヤツリグサ属
- 特徴 :
草丈30〜120cmの1年草。
茎は肥厚し、稈は単生または極めて稀に叢生する。
葉は伸びた葉身があり、幅3〜7mm。
花序は複生または単純、長さ6〜13cm、幅3〜10cm。枝は3〜5個で長いものは長さ10cmになり、穂状花序は花序の先に長さ3〜5cmの長卵形の花穂をつけ、3〜5個が密集して多数の小穂を密につける。苞は3〜4個あり、葉状で花序より長い。
小穂は中軸に斜上してつき、線形で熟すと濃さび褐色、扁平で線形、長さ5〜10mm、阿波やく1.5mm、10〜20個の小花をつける。
鱗片は狭長楕円形、やや鈍頭で竜骨は鋭い。果実は長楕円形で長さは約2mmで鱗片の長さの約半分長、横断面は3稜形。柱頭は3個
- 分布・生育地 :
本州(関東地方以西) (国外:朝鮮、中国、アムール、インド、ヨーロッパ) 水湿地
- 果(花)期 : 9〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2018年9月18日 神奈川県川崎市 中1・全体2、(以下中2を除き) 同 上 (上、中1は拡大写真あり、写真をクリック) 中2・花序1(花時) 2022年8月29日 同 上
- 撮影記 :
この花を調べていると東京都の多摩川での観察記録があった。
それなら川崎市側にもあるのではと、多摩川河畔をチェックしながら歩く。
すると、前年は見かけなかった川岸で点々のこの花を見つけ大喜びした。翌年はほとんど見かけなかったことから、1年草のため年毎の消長は大きいのかも知れない。
カヤツリグサ属の中では大型の種で、かつ多数つく花穂は熟すと濃さび褐色になり、遠くからでもよく目立った。
川沿いをチェックして歩くと何ヶ所かで見られ、生えている場所ではそれなりにまとまっているものの、それ以外では全く見られなかった。
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