|
- 科名・属名 :
カヤツリグサ科 スゲ属(オニナルコ節)
- 特徴 :
草丈20〜50cmの多年草。
根茎は細長く、匐枝を伸ばして群生する。基部の鞘は淡色。
葉は扁平で幅4〜8mm。
頂小穂は雄性で、わら色で長さ2〜3cm、短い柄がある。側小穂は2〜3個つき、雌性で楕円形、長さ1.5〜2cm、幅約1.5cm。お互いに接近してつき、柄がない。
果胞は大型で開出して著しく膨らみ、長さ8〜10mm。光沢があり、先は次第に細長い嘴となる。苞は葉身が長く、鞘はないか短い。雌鱗片は淡緑色、果苞より著しく短い。
別名 ミクリスゲ
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 (国外:朝鮮) 山地〜低地の水湿地
- 花期 : 5〜7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2016年7月12日 長野県茅野市 中上・全体2 2022年5月25日 栃木県宇都宮市 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・雄雌小穂 2016年7月12日 長野県茅野市 中下・雄小穂 2022年5月25日 栃木県宇都宮市 左下・雌小穂 2016年7月12日 長野県茅野市 右上・果胞(左)、雌鱗片(右) 2022年5月25日 栃木県宇都宮市 右中・果胞(右)、果実(左) 2022年6月22日 埼玉県入間市 右下・基部の鞘 2022年5月25日 栃木県宇都宮市
- 撮影記 :
八ヶ岳の麓、あるランの撮影に出かけた。王子市の小さな谷、雑種のシダが多いと聞いて入ってみる。
林下を進むと目的のランが花を咲かせているのを見つけた。
同行者が撮影している間何かないかと探すと、近くの湿地に何種かのカヤツリグサが生えているのが目に入り、その中に果胞が目立つこのスゲが群生していた。
別名のミクリスゲ(実栗菅)は、熟すと丸々と膨らむ果苞の雌小穂からつけられている。
同じ科の仲間の花
|