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 科名・属名 :カヤツリグサ科 スゲ属(アゼスゲ節)
 特徴 :草丈30〜70cmの多年草。
 根茎はやや太く横走し、茎を叢生する。茎の基部の鞘は淡褐色で柔らかい。
 葉は線形で幅3〜6mm。
 小穂は5〜8個つき、頂小穂は雄性で赤褐色、長さ2〜4cm。側小穂は雌性で直立し、長さ3〜5cm。、苞葉は長い。
 果胞は鱗片より長く、長さ2〜2.5mm、平滑で口部は鋭く2歯。柱頭は2個、宿存性で果後も長く残る。
 分布・生育地 :北海道〜本州(中部地方以北、鳥取・伯耆大山) (国外:千島、サハリン)
 山地の渓流縁や湿地
 花期 :  5〜7月
 撮影月日・場所 :上・全体1 2015年7月13日  群馬県尾瀬
 中・全体2 2019年7月26日    同  上
 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
 左下・雌小穂 2015年7月13日    同  上
 右下・茎基部 2019年7月26日    同  上
 撮影記 :山地の渓流沿いや湿地に生え、花(果)後も果胞の赤褐色の花柱が残るという特徴がある。
 この宿存性の赤褐色の柱頭はよく目立ち、よく似た仲間が多い中でも同定しやすい。
 梅雨の合間を縫って出かけた尾瀬、鳩待峠から至仏山に向かう途中、花や葉など細部の撮影で予想外に時間がかかった。
 その上、途中の湿原や湿った林下などにカヤツリグサ科の仲間も多く、思いがけない暑さもあってすっかりへばってしまった。
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