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- 科名・属名 :
カヤツリグサ科 スゲ属(ヒメスゲ節)
- 特徴 :
草丈20〜40cmの多年草。
根茎は短く、密に葉を叢生し、基部の鞘は褐色〜赤褐色を帯びる。
葉は線形で幅1〜2mm。やや毛状のざらつきがある。
小穂は2〜4個が接続してつき、頂小穂は雄性、広線形で黒紫色、長さ1.5〜2cm。側小穂は雌性、長楕円形で柄がなく、長さ0.5〜1cm。雌鱗片は黒紫色で光沢があり、鈍頭で果胞より短い。
果胞は卵状紡錘形〜卵状披針形、背面の円い3稜形で長さ3〜3.5mm、疎らに圧毛があり、両端は次第に狭まり、嘴は黒紫色で短く、柱頭は3岐。
- 分布・生育地 :
本州(静岡県西部以西)、四国、九州(宮崎県) (国外:日本固有) 川岸の岩上
- (花)果期 : 4〜5月
- 撮影月日・場所 :
2015年5月17日 奈良県吉野郡 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 下・小穂 同 上
- 撮影記 :
関西地区に住む会社の同僚との同窓会で久し振りに出かけた関西、ついでに東日本にはないいくつかの花も目的にカメラを背負って出かけた。
岡山県で珍しい花を撮影し、もう一つの目的であるテンナンショウの撮影に奈良県に向かった。
翌朝、沢沿いの道を歩きながら予定通り目的の花を撮影し、ゆったりした気持ちで谷川の明るい岩場で一休み。
足元の岩場に小穂が黒紫色の変わったスゲが生えていた。名前がわからず帰って調べ、図鑑の記述から本種と判断したが、多分合っていると思う。
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