|
- 科名・属名 :
カヤツリグサ科 スゲ属(ヌカスゲ節)
- 特徴 :
草丈10〜30cmの多年草。
長い匐枝があり、茎は疎らに出る。
葉は線形でやや短く、幅2〜3mm。基部の鞘は淡褐色の縦に繊維に分解する。
小穂は全て茎の上部に集まってつき、頂小穂は雄性、黄褐色で根棒状、長さ10〜15mm。側小穂は雌性、1〜2(-3)個つき、長楕円形で長さ7〜12mm、幅約4mm。ごく短い柄があり、最下の苞は刺状で短い鞘がある。
雌鱗片は長さ1.5〜2mm、芒はなく、緑白色で縁は淡褐色。果胞は長さ2〜2.5mmで雌鱗片よりやや長く、嘴は短く、短い軟毛がある。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 (国外:朝鮮、中国) 丘陵、山地の日当たりのいい草地、芝地
- 果(花)期 : 4〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2018年5月12日 静岡県熱海市 中1・全体2、中2・雄雌小穂〜中5・果胞 同 上 (上、中1は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・果胞、果実 2021年4月23日 神奈川県川崎市 右下・基部の葉鞘 同 上
- 撮影記 :
登山道際の芝〜短い草の生えた草地、点々とこのスゲの生えているのが見える。
珍しいスゲではないが、ネット情報で出かけた近くの公園のスゲは本種ではなく、植物誌に記録のあるここへ足を伸ばしたが正解だった。
側小穂が茎の上部に集まり、よく見ると果胞に短毛があるのがわかった。
同じ科の仲間の花
|