シオカゼテンツキ(潮風点(天)突)

Fimbristylis cymosa


シオカゼテンツキ

  • 科名・属名 : カヤツリグサ科 テンツキ属

  • 特徴 :
     草丈15〜40cmの多年草。
     根茎は短く、匐枝はない。
     茎は扁三角形、硬くて平滑。
     葉は線形、扁平で硬く、長さ7〜20cm、幅1.5〜3mm。辺縁は内曲し毛がない。
     花序は複生またはやや2回複生、わずかの枝からなり、多数の小穂をつける。小穂は長楕円形〜狭卵形、長さ3〜5m、幅約2mm。
     鱗片は卵形〜広卵形、さび褐色を帯び、やや膜質で、長さ1.5〜2mm。
     果実(痩果)は普通レンズ形、黒褐色に熟し、長さ約1mm。花柱は長さ1.5mm、柱頭は2岐。

  • 分布・生育地 :
     本州(関東地方以西)〜沖縄 (国外:台湾、中国、インド〜マレーシア、オーストラリア)
     海岸

  • 果(花)期 :  8〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2015年10月5日  沖縄県中頭郡
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・小穂、下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     海岸近くは隆起珊瑚礁の岩場が広がっている。
     有名な観光地で観光客も多く見られるが、隆起珊瑚礁の岩場はごつごつしていて歩きにくく、岩の縁は鋭く尖り、下手に触ると手が切れる。ハイヒールで歩いているのを見ると思わず注意したくなる。
     そんな岩場のわずかな窪みに張り付くようにいくつかの植物が生えている。
     このテンツキもそんな仲間の一つで、本州の関東地方以西にもあるようだが、まだ沖縄でしか見たことがない。
     ビロードテンツキに似ているが、全体無毛な点が異なる。

  • 同じ科の仲間の花
小穂

葉