シラコスゲ(白子菅)

Carex rhizopoda


シラコスゲ1


  • 科名・属名 :
     カヤツリグサ科 スゲ属(シラコスゲ節)

  • 特徴 :
     草丈20〜50cmの多年草。
     根茎は短く斜上、茎を叢生して大きな株になる。
     全体に柔らかで鮮緑色、鋭い3稜があってざらつき、葉よりも長く超出する。
     葉は線形、幅2〜4mm。
     小穂は1個頂生し、狭長楕円形で長さ1.5〜4cm、先端に短い雄花部があり、下部に雌花部がある。
     雌鱗片は卵形、淡色で中肋は緑色、鋭頭、果胞より短い。
     果胞は卵形で長さ5〜6mm、やや直立し淡緑色、細脈があり無毛、上方は長い嘴状となり、口部は斜めに切れ、熟しても開出しない。

  • 分布・生育地 :
     北海道〜九州 (国外:日本固有)
     丘陵地〜山間の水湿地

  • 果(花)期 :  4〜6月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体12016年6月11日  山梨県南都留郡
     中1・全体2 2016年5月2日  東京都八王子市
     (上、中1は拡大写真あり、写真をクリック)
     中2・雄雌小穂 2022年5月25日  栃木県宇都宮市
     中3・雌小穂 2016年5月19日  愛知県豊橋市
     中4・雌鱗片、果胞 2022年5月25日  栃木県宇都宮市
     左下・果胞、果実、右下・茎基部    同  上

  • 撮影記 :
     丘陵や低山地の山裾、水が染み出るような水湿地に生える。
     最初多摩丘陵の谷津で出会った時は小さな株だったが、普通は上の写真のように茎を叢生して大株となり、茎の方が葉より長い。
     和名のシラコ(白子)は埼玉県和光市の地名で、最初にここで発見されたことによる。

  • 茎基部

    同じ科の仲間の花
シラコスゲ2

雄・雌小穂

雌小穂

雌鱗片・果胞

果胞・果実