スナハマスゲ(砂浜菅)

Cyperus stoloniferus


スナハマスゲ1

  • 科名・属名 : カヤツリグサ科 カヤツリグサ属

  • 特徴 :
     草丈10〜30cmの多年草。
     根茎は長く横走し、先端に木質の塊茎をつける。
     有花茎は3角柱形、下方に葉をつけ、基部は塊状に肥厚する。
     葉は茎と同長かやや長く、幅2〜4mm。平滑でやや硬い。葉鞘は褐色、後に分解して繊維状になる。
     花序は散形で長さ4〜6cm、苞は1〜3個、花序より長い。枝は0〜3個、長さ5cm以下、先に2〜7個の小穂を密生する。
     小穂は斜開し、針状披針形、鋭頭で多少扁平、赤褐色かやや淡色または斑があり、長さ7〜15mm、幅2〜2.5mm。
     鱗片は広卵形で鈍頭、長さ約2.5mm、7〜9脈がある。
     果実は長楕円形でやや扁平、長さ1.7〜1.8mm、幅約1mm、黒褐色で光沢がある。花柱は果実よりやや長く、上方2/3は3岐する。

  • 分布・生育地 :
     九州(奄美大島以南)〜沖縄 (国外:世界の熱帯、亜熱帯域)
     海岸の砂地

  • 花期 :   10〜12月?

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2018年11月3日  沖縄県西表島
     中上・全体2 2018年11月2日    同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中中・花序、以下全て    同  上

  • 撮影記 :
     沖縄の花仲間から、西表島の砂浜海岸に生えるこのカヤツリグサを教えてもらったが、その時は花はなかった。
     その後、色々な時期に訪れた際、花がないかと立ち寄って見たが、いつも花はなくいつ花穂をつけるものかと思っていた。
     ある年の秋に訪れた時、やっと花穂をつけた株に出あった。しかし、風雨が強くやっと撮影した。
     翌日再度訪れると、青空と海をバックに砂浜に生えるこの花の生育環境を表すカットが撮影できた。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
スナハマスゲ2

花序

小穂

鱗片・果実(未熟果)