シュロガヤツリ(棕櫚蚊帳吊)

Cyperus alternifolius


シュロガヤツリ

  • 科名・属名 : カヤツリグサ科 カヤツリグサ属

  • 特徴 :
     草丈1〜1.5mの多年草。帰化。
     根茎は短く這い、直立し、3稜があって叢生する。
     葉は基部の鞘のみで葉身はない。
     散形花序は複生し、長さ5〜15cmの多数の花序枝の先に径10〜15mmの球状の分花序をつけ、10〜30個の小穂を放射状につける。小穂は長楕円形で扁平、長さ5〜8mm、幅1.5〜2mm。苞葉は葉状で多数が輪状につき、長さ10〜30cm。
     鱗片は10〜20個が2列につき、白緑色で淡褐色を帯び、長さ1.5〜2mm、短い芒がある。雄しべは3個、柱頭は3岐。
     果実は3稜形で灰褐色、長さ約0.8mm。

  • 分布・生育地 :
     帰化(マダガスカル原産) (関東南部〜沖縄にかけて帰化) (国外:世界の熱帯域に広く帰化)
     低地の湿地、池

  • 果(花)期 :   5〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2019年5月8日  沖縄県西表島
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中上・花序、以下全て    同  上

  • 撮影記 :
     放射状に広がる苞葉がシュロ(棕櫚)の葉のようなことから和名がつけられている。
     元々観賞用で温室で栽培されていたものが逸出し、沖縄あたりでは水路や湿地に野生化しているが、関東辺りでも越冬し、野生化するようになってきたようだ。
     沖縄で何度も見かけていたが、興味のない時は見逃していて、最近やっと熟した実をつけた株を撮影した。

  • 果実、鱗片

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花序

分花序

小穂