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- 科名・属名 :
カヤツリグサ科 スゲ属(タガネソウ節)
- 特徴 :
草丈10〜40cmの多年草。
根茎は匐枝を出す。
茎は柔らかく、基部の鞘は赤色を帯びる。
葉は披針形で長さ5〜20cm、幅1〜3cm。無毛でまばらに毛がある。
小穂は茎の先に4〜8個つき、短い円筒形で長さ1〜2cm。雌雄性で上部に雄花、下部にまばらに雌花をつける。時に頂小穂は雄性。
雌鱗片は広卵形で鈍頭、果胞とほぼ同長。
果苞は楕円形で長さ約3mm、淡緑色で膜質、ほとんど無嘴、柱頭は淡紅紫色で3岐。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 (国外:朝鮮、中国、ウスリー) 山地の乾燥した林内、草地
- 花期 : 4〜5月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2017年5月7日 茨城県那珂市 中1・全体2 2016年5月28日 広島県神石郡 (上、中1は拡大写真あり、写真をクリック) 中2・花序 2015年4月21日 群馬県藤岡市 中3・小穂 2017年5月7日 茨城県那珂市 中4・雌鱗片 2018年5月4日 同 上 左下・果胞 同 上 右上・葉 2015年4月21日 群馬県藤岡市 右下・茎基部 2023年4月24日 愛知県豊田市
- 撮影記 :
カヤツリグサ科には珍しく幅広い葉を持ち、その形が鍛冶屋(最近ではほとんど見ることがないが)の持つタガネ(鏨)に見立てて和名がつけられている。
スミレを探しに出かけた山、落ち葉の積もる明るい林床に目立つ葉と、目立たない花をつけていた。
中の写真で小穂の上部についている糸状のものが雄花部で、下部にある紅紫色で3岐した柱頭のあるのが雌花部である。
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