タマハリイ(玉針藺)

Eleocharis geniculaata


タマハリイ

  • 科名・属名 : カヤツリグサ科 ハリイ属

  • 特徴 :
     草丈7〜45cmの1年草。
     茎は円柱形、平滑で幅0.2〜1mm、少数の縦条がある。匐枝はなく叢生する。
     最上部の葉鞘は長さ3cmになり、淡緑色で基部は赤紫色を帯びる。
     小穂は卵状球形〜卵状楕円形で多数の花を密生し、銹褐色で長さ3〜7mm、幅3〜4mm、鈍頭。
     鱗片は卵形〜広楕円形、長さ1.8〜2mm、淡褐色で主脈は緑色、鈍頭。雄しべは2〜3個、柱頭は2個。刺針状花被片は4〜8本、果実より少し長く下向きにざらつく。
     果実は広倒卵形、レンズ形で長さ0.9〜1.1mm、幅0.7〜0.6mm、黒色、平滑で光沢がある。

  • 分布・生育地 :
     沖縄 (国外:台湾他、世界の熱帯〜亜熱帯域)
     湿地、浅い水中

  • 果(花)期 :  5〜11月?

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2015年10月8日  沖縄県国頭郡
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     下・小穂    同  上

  • 撮影記 :
     ダム下の水溜りの周辺はカヤツリグサの宝庫で、ヒロハクロタマガヤツリ、イヌクログワイなど南方系のものが多く、時間を忘れて撮影した。
     この花は大型の植物の根元、浅い水中から数本の茎がひっそりと生えていた。

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小穂