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- 科名・属名 : カヤツリグサ科 ミカヅキグサ属
- 特徴 :
草丈50〜90cmの多年草。
茎は細くて数節があり、やや疎らに叢生して小さな株を作る。
葉は茎の基部に集まるが、一部茎の上にもつき、線形で幅1.5〜2.5cm。やや短い鞘がある。
花序は2〜3個の分花序からなり、多少離れてつき、密に枝分かれした散房状で多数の小穂をつけ、長さ3〜5cm、幅2〜4cm。柄はやや湾曲する。苞は葉状で花序より長い。
小穂は楕円形、長さ3〜5mm、少数の鱗片をつける。
果実は倒卵形、長さ約2mm、嘴は果実の半分の長さ。刺針状花被片は6〜7個、果実よりやや短く、上向きにざらつく。柱頭は2岐。
- 分布・生育地 :
本州(愛知県以西)〜沖縄 (国外:中国、台湾、東南アジア、インド、アフリカ) 湿地
- 果(花)期 : 7〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2020年6月13日 沖縄県国頭郡 中上・全体2、以下全て 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
旧の「日本の野生植物」(平凡社刊)に愛知県で撮影された写真が掲載されていて、探しに出かけたことがあった。
ただ、葦毛湿原のように保護された場所は別として、平地の湿地は埋め立てられているものが多く、昔の面影はなく見つけきれなかった。
沖縄のある湿地で、地元の方から「ここにはトラノハナヒゲ」があると教えられたが、完全に小穂が枯れ落ちていたので、その後果期に合わせて再度訪れた。
湿地といっても少し水溜りや湿った所があるくらいで、果期もちょうど良く、歩き回って撮影した。
ただ、暑さとピーカンの天気には苦労させられた。
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