ウキヤガラ(浮矢柄(幹))

Scirpus fluviatilis


ウキヤガラ

  • 科名・属名 :
     カヤツリグサ科 アブラガヤ属
     注.APG分類ではウキヤガラ属、学名(Bolboschoenus fluviatilis subsp. yagara)

  • 特徴 :
     草丈0.7〜1.5mの多年草。
     地下茎は径3〜4cmの根茎から地下匐枝を長く伸ばす。
     茎は3稜形、数節があり、下方に葉をつける。
     葉は茎に着き、葉身は線形、幅5〜10mm。葉鞘は時に褐色を帯びる。
     花序は頂生し、散房状で7cmまで伸びる3〜8個の枝の先に、1〜4個の小穂をつける。苞は葉状で2〜4個、花序よりはるかに長い。
     小穂は長楕円形、長さ10〜20mm、幅6〜7mm。膜質の鱗片がらせん状に並ぶ。
     鱗片は卵形、長さ6〜7mm、細毛が多い。柱頭は3岐。刺針状花被片は6本、果実よりも短く下向きにざらつく。
     果実は菱形状倒卵形、3稜があり、長さ3.5〜4mm。黒褐色で光沢がある。

  • 分布・生育地 :
     北海道〜九州 (国外:アムール・千島列島、カムチャッカ、朝鮮、中国、台湾、ヨーロッパ)
     平地の池や川の浅い水中、湿地の溝

  • 果(花)期 :  7〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2016年6月1日  千葉県柏市
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・花序、下・小穂    同  上

  • 撮影記 :
     平地の池や川の浅い水中に群生し、冬に枯れると水に浮き、それを矢柄に見立て和名がつけられている。
     よく似たコウキヤガラもあるが、本種の柱頭は3岐(コウキヤガラは2岐)することや花序の柄が伸びて散房状(コウキヤガラはほぼ頭状)であることなどで区別される。
     カヤツリグサ科の別の花を探しに出かけた千葉県のある湖、湖に流れ込む小さな川の川岸に何株かまとまって生えていた。
     生えていた場所は水に浸かった跡があり、増水時には水の中となるような場所だった。
     カヤツリグサ科に興味を持ち始めると、池や川の縁、湿地などはこれらの宝庫で、次々に新しい花に出会えるが、名前を覚えきれないのが口惜しい。

  • 同じ科の仲間の花
花序

小穂