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- 科名・属名 : カヤツリグサ科 スゲ属(ミヤマシラスゲ節)
- 特徴 :
草丈40〜60cmの多年草。
基部の鞘は淡色で一部暗赤色を帯びる。
葉は線形、幅4〜8mm。
雄小穂は線形、長さ2〜4cm、雌小穂は長楕円形で2〜3個、やや離れてつき、長さ1.5〜3cm、幅7〜10mm、下方のものには短い柄がある。
雌鱗片は果胞の半分以下の長さ、鋭頭で短い芒がある。果胞は狭卵形、長さ9〜12mm、嘴が長くて口部は2歯、多くの脈があり、無毛で乾くと光沢がなくなり褐色に変色する。
果実は倒卵形で熟すと淡褐色になり、横断面は3稜形、頂部は湾曲した嘴状になる。柱頭は3岐。
- 分布・生育地 :
本州(関東以西)〜九州 (国外:中国) 河川の氾濫原や湿地
- 果(花)期 : 4〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2019年5月23日 埼玉県さいたま市 中上・全体2、以下全て 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
あるスゲの撮影に出かけた埼玉県の河川敷、目的のスゲには遅かったものの、ひょっとしたらこのスゲに出会えるかもしれないと思って河川敷を歩き回った。
ただ、図鑑などの写真で見る限りよく似たスゲがいくつかあり、簡単に見分けられるかどうか自信はなかった。
いいかげん歩き疲れて戻る途中、草叢にこのスゲを見つけた。果胞が大きくて長いのが特徴であるが、その特徴どおりの大きさですぐにこのスゲとわかった。
果胞のアップの写真を右側に載せているが、右中の写真のように確かに10mm程度の長さがあった。
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