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- 科名・属名 : カヤツリグサ科 カヤツリグサ属
- 特徴 :
草丈20〜70cmの1年草。
根茎は短く、葉を叢生する。
葉は線形、茎より長く、幅2〜8cm。葉鞘は黄褐色で揉むとレモンのような香りがある。
花序は茎頂の苞の間から5〜7個の長さ5〜20cmの不揃いな花序枝の先にやや大型な花序をつけ、多数の小穂をつける。苞は葉状で3〜5個つく。
小穂は軸に斜開し手つき、線形でやや扁平、長さ5〜10mm、幅約1.5mm。花序の中軸には縁毛がある。鱗片は広楕円形、長さ約1.3mm、側面が濃赤紫褐色で中肋は緑色、先は円頭で全縁。
果実は3稜のある倒卵形、長さ約1.2mmと鱗片よりやや短く、柱頭は3岐。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 (国外:朝鮮、中国、シベリア東部) 田の畦、湿地
- 果(花)期 : 8〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2018年9月28日 群馬県館林市 中・花序、以下全て 同 上 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
池の周りの湿地は木道が敷かれ自然観察ができるようになっていた。
しかし、カヤツリグサ科やタデ科の地味な花しか見られない秋のこの時期、訪れる人は誰もいない。
初めてお目にかかる植物はないかと目を凝らして歩くと、このカヤツリグサが目に入った。
長さ5〜20cmの不揃いな長さの花序枝に多くの小穂をつけた姿に特徴的だった。
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