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- 科名・属名 : カヤツリグサ科 ワタスゲ属
注.APG分類では、学名(subsp. fauriei)
- 特徴 :
草丈20〜60cmの多年草。
密に叢生して大株となって群生し、匐枝はない。
根出葉は硬くて細く、幅1〜1.5mm、扁三角形で縁がざらつく。茎葉は1〜2個あり、退化して膨れた鞘となる。
小穂は1個で頂生し、花時には狭卵形で長さ1〜2cm、鱗片は広披針形で灰黒色。果期は倒卵形で、長さ2〜2.5mm、花被片は白色綿状で花後伸び、長さ2〜2.5cmの球状になる。
- 分布・生育地 :
北海道〜本州(中部地方以北) (国外:東アジア北部、シベリア、ヨーロッパ、北アメリカ) 高層湿原
- 果期 : 6〜8月
- 撮影月日・場所 :
1977年6月20日 群馬県尾瀬ヶ原 中・群落 2002年6月2日 福島県駒止湿原 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 下左 2016年5月23日 栃木県日光戦場ヶ原 下右・小穂 同 上
- 撮影記 :
本州では尾瀬ヶ原などの高層湿原のミズゴケの中に生え、湿原を白い群落で埋める姿は、花好きでなくともついカメラを向けてしまう。
この白い塊を花と思っている人も多いが、これは果実になった状態で、花時は地味な黄色の葯の塊がついているだけで気づかない人も多い。
花時の状態を未撮影だったので日光戦場ヶ原に出かけたが、この年は異常に夏が早く、本来なら花時にもかかわらず、すでに白い果穂になっていた。
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