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- 科名・属名 :
カヤツリグサ科 ミカヅキグサ属
- 特徴 :
草丈80〜130cmの多年草。
茎は叢生し、鋭三稜形で幅3〜10mmと太い。
葉は根生し、葉身は広線形で扁平、長さ20〜70cm、幅8〜20mm。質は硬く、上縁はざらつく。
頂生の花序は複散房花序、2〜5個の分花序からなり、長さ20〜40cm。分花序は幅10〜15cm、総苞片は葉状、長さ10〜30cm。
小穂は2〜10個が集まり、披針形でやや円柱形、長さ6〜10mm。小穂の鱗片は5〜6個、卵形〜やや卵状楕円形、長さ2.5〜6mm、赤褐色で鋭頭。雄しべは3個、花柱は2岐か分岐しない。刺針状花被片は6本、上向きにざらつき、果実と同長。
果実(痩果)は三角状倒卵形、黄褐色で光沢がなく、長さ2.5〜3.5mm、幅2mm、細かい横じわがあり、嘴は細長い円錐形、長さ4〜5mm。
別名 ヤエヤマアブラガヤ
- 分布・生育地 :
沖縄 (国外:中国、台湾、東南アジア〜インド、オーストラリア、南アメリカ、アフリカ) やや湿り気のある原野
- 果(花)期 : 8〜12月?
- 撮影月日・場所 :
2014年9月4日 沖縄県西表島 中、下・分花序 同 上 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
南の島の夏の日差しは強烈だ、住んでいるなら真昼間は外出はしないが、時間を遣り繰りしてやってきた旅人はそうはいかない。
照りつける日差しをものともせず撮影に向かうが、今日のような原野は日を遮るものもなく汗が流れ落ちる。
そんな湿った草地に、この暑さに対抗するかのように力強く花茎を伸ばすこの花があった。赤褐色〜黄褐色の小穂の色も暑さに対抗しているかのようだった。
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