ヤガミスゲ(八神菅)

Carex maackii


ヤガミスゲ

  • 科名・属名 :
     スゲ科 スゲ属(ヤガミスゲ節)

  • 特徴 :
     草丈40〜60cmの多年草。
     根茎は短く叢生する。
     有花茎は鋭い稜があってざらつく。無花茎はやや長く伸び、夏期には倒れる。
     葉は線形で幅2〜3mm、葉鞘には横ジワがない。
     花序は花茎の上方に長さ3〜5cm、幅約1cmの円柱状となって15〜20個の無柄の小穂を密につける。苞葉は発達せず、小穂は長さ5〜8mm、上向きにつき、雌雄性で多数の雌花と基部に少数の短い雄花をつける。
     雌鱗片は卵形で淡緑色。果胞は斜上して上部が開出し、卵形で長さ約3.5mm、狭い翼があってざらつき、上部は狭くなって長い嘴となる。

  • 分布・生育地 :
     北海道〜九州 (国外:朝鮮、中国、アムール)
     低地の川岸や湿地

  • 花(果)期 :  5〜6月

  • 撮影月日・場所 :
     2015年5月26日  山梨県南都留郡
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     下・花序    同  上

  • 撮影記 :
     天気いい日、富士五湖周辺に木本類を撮影に出かけた。青い空と残雪の富士山が美しい。
     そう思うのは日本人ばかりではないようだ。電車の中も、山麓をサイクリングする観光客も、全て外国人ばかりだった。
     新緑の林内や林縁を花を捜しながら歩いていると、川沿いの荒地でこの植物を見つけた。
     カヤツリグサ科の同定は難しいが、小穂のつき方や花序の長さなどですぐにピンときた。

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花序