ヤマイ(山藺)

Fimbristylis subbispicata


ヤマイ

  • 科名・属名 : カヤツリグサ科 テンツキ属

  • 特徴 :
     草丈20〜50cmの多年草。
     根茎はほとんどなく、茎は直立する。
     葉は茎より短く、幅0.7〜1.5mm。質はやや硬く、無毛。
     小穂は茎の先に1(-3)個つき、長楕円形〜卵形、長さ8〜25mm、幅4〜7mm。稜角がなく、黄褐色でやや光沢がある。小穂の基部に1個の苞葉があり、苞葉は小穂と同長か少し長い。
     鱗片は楕円形〜広卵形、多数の細かい脈があり、無毛。
     果実は倒卵形、長さ1〜1.2mm、基部に明らかな柄があり、濃褐色に熟し、横断面はレンズ形。

  • 分布・生育地 :
     日本全土 (国外:朝鮮、中国、インド) 
     平地〜山地の湿地。

  • 果(花)期 :   7〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2018年9月6日  東京都葛飾区
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・小穂、以下全て    同  上

  • 撮影記 :
     和名のヤマイ(山藺)で、山地に生え、藺に似た細い葉に由来しているが、山に限らず平地の湿った場所にも普通に見られる。
     小穂が茎の先に普通1個しかつかないことから、ハリイ属によく似ているが、小穂のすぐ下に小穂と同長かそれより長い苞葉が1個つくことで見分けられる。
     分布も広くて日本全土で見られ、この花も東京都のある自然公園に生えていたものだ。

  • 同じ科の仲間の花
小穂

鱗片・果実

果実