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- 科名・属名 :
カヤツリグサ科 テンツキ属
- 特徴 :
草丈15〜40cmの多年草。
茎は叢生する。
葉は線形で茎より短く、幅0.7〜1mm。
小穂は1個だけつき、やや扁平な卵形、黄緑色でやや光沢があり、長さ0.8〜1.5cm、幅4〜6mm。鱗片は左右に2列並び、淡いわら色で鈍い竜骨があり、革質。
果実(痩果)は倒卵形で3稜があり、長さ2.5〜3mm、帯白色。
- 分布・生育地 :
本州(神奈川、静岡、和歌山、山口)、九州、沖縄 (国外:アジア〜アフリカ、オーストラリア) 海岸近くの湿った芝地
- 花(果)期 : 9〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2015年9月20日 神奈川県三浦半島 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中上・小穂、中下・小穂(側面) 同 上 下・花 2019年5月13日 沖縄県石垣島 右下・果実 同 上
- 撮影記 :
テンツキの仲間は日本に約30種あるが、小穂が1個しかつかず、しかも円筒形ではない種はこれだけなので見誤ることはない。
海岸の湿った芝地に生えるが、全国的にも準絶滅危惧種(NT)とされ、しかも神奈川県が北限とあっては神奈川県内で見つけるのは難しいと思っていた。
それでも、三浦半島の思い当たる海岸の台地を訪れ、芝地の辺りをじっくり見ていくとそれらしき植物を見つけた。
小穂は1個、見るからに槍の穂先を思わせる扁平で卵形の形、鱗片は2列、特徴は図鑑の記述通りだった。
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