エゾミクリ(蝦夷実栗)

Sparganium emersum


エゾミクリ

  • 科名・属名
  • : ミクリ科 ミクリ属

  • 特徴

  •  草丈40〜160cmの多年草。
     葉は線形で、水面から抽立する時は長さ40〜60cm、流水中で浮葉〜沈水状態の時は160cmになる。
     花序は分枝せず、雌性頭花は3〜4個つき、下のものは腋生、その上は腋上生、上のものは無柄で着生することが多い。

  • 分布・生育地

  •  北海道、本州(中部地方以北)
     湖沼、河川で流水中が多い

  • 花期
  • : 7〜8月

  • 撮影月日・場所

  •  2006年8月26日 長野県北安曇郡
     下・雌性頭花   同 上

  • 撮影記

  •  白馬岳へ登る前日、山麓の小さな川縁を歩いた。花仲間から聞いていた話では、この花が流れの緩やかな所で咲いていたとのこと。
     探しながら歩くと、それらしき花がみつかった。早速足場を探して川中に降りる。長靴を支度してこなかったため、近づける花を選んで観察する。
     数十センチの長い葉が流れに沿ってたなびき、雌性頭花は腋生から腋上生で、下部の花には花柄がはっきりと見て取れる。針状になった花柱、柱頭が目立つことが特徴である。
     他にもいくつか花が見られたが、登山靴では近寄れそうもない水溜りの向こう。花的には少し不満が残ったが、手近な花で我慢することにした。

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花序