ホソバウキミクリ(細葉浮実栗)

Sparganium angustifolium


ホソバウキミクリ

  • 科名・属名
  • : ミクリ科 ミクリ属

  • 特徴

  •  80cm程度の多年草。
     葉は多くが水面に浮葉、一部は沈水し、幅2〜4mm。裏面に稜はなく扁平。
     花序は分枝せず、雌性頭花は腋生または腋上生で2〜3個が離れてつき、雄性頭花は2〜3個が、雌性頭花から1cm以上離れてつく。
     果実は集合果で、個々の果実は紡錘形、長さ3〜5mm。

  • 分布・生育地

  •  北海道、本州(中部地方以北)
     高山の湖沼、湿原の沼

  • 花期
  • : 7〜8月

  • 撮影月日・場所

  •  2008年8月9日 長野県八ヶ岳
     中、下・花序   同 上

  • 撮影記

  •  山に囲まれた湖面の一角、水面に緩やかな曲線を描いて細い葉が伸びている。花も所々に顔を出している。望遠レンズをつけて覗くと、雌性頭花だけでなく開花している雄性頭花も見える。
     ただ少し遠い、それにわずかな波や風にも揺れ、シャッターを押すタイミングが取りづらい。時間をかけやっと何枚かシャッターを切った。
     もっとアップが撮れないかと探すと、干上がった湖岸で咲き始めの花を見つけ、ありがたく撮影した。
     北海道と本州の高地の湖沼に知られ、花期も夏と撮影は避暑も兼ねられて申し分ないのだが、夏山の天気は変り易い。今日の午後もいつの間にか曇り、突然雷鳴が轟いて土砂降りの雨が降り出した。

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花序1

花序2