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- 科名・属名 : ミズアオイ科 アメリカコナギ属
- 特徴 :
草丈10〜30cmの水生1年草。帰化。
茎は横に伸び、先に葉を多数つける。
葉は葉柄状の部分(基部は茎)と葉身がはっきり分かれ、葉身は卵状披針形〜卵形、長さ2〜4cm、幅0.7〜3cm。先は尖り、基部はくさび形、無毛。葉柄は長さ9〜30cm。
花は葉柄の基部(見た目は葉柄の中ほど)に形成される長さ2.5〜3.5cmの鞘状の苞葉から花柄をだし、先に1個の花をつける。花柄は長さ2〜6cm。花被片は6個、先がやや尖ったへら形、長さ8〜10mm、幅4〜5mm、白色〜淡青紫色で、淡青紫色の花の基部には白か黄色の斑紋がある。雄しべは3個で、葯は柱頭の真上に位置し、雌しべは1個。
果実(刮ハ)は細長く、長さ約2cm。種子は長さ約0.7mm、幅約0.4mm、縦に10本程度の翼状のひだがある。
- 分布・生育地 :
帰化(北〜南アメリカ原産)(本州や九州に点在して帰化) (国外:ヨーロッパにも帰化) 水田、水路や周辺の湿地)
- 花期 : 8〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2024年8月11日 群馬県伊勢崎市 中上・全体2、以下全て 同 上 (上、中上、中下は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
この花、図鑑の記述では1970年代後半に岡山県で初めて見つけられたとのことであるが、まだ本州や九州の数県でしか記録がなく普遍的な帰化種ではではないので、見ることは難しいと思っていた。
ある時、花仲間から群馬県にこの花があることを知り、現地に案内してもらうと休耕田一面にこの花が広がり、白色の花が満開だった。
数年前から見られたとのことであるが、この休耕田以外にはほとんど見当たらず、今後広がっていくにしても爆発的に増えることはないだろうと思った。

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