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- 科名・属名 : オモダカ科 オモダカ属
- 特徴 :
草丈10〜30cmの抽水生〜沈水生の多年草。
地中に走出枝を出し、その先に新しい株を作る。
葉はへら状の線形、長さ10〜15cm、幅5〜12mm。先端部は基部よりやや広がり、葉柄はない。
花は雌雄同株、雄花は花序の上部に1〜2段3個ずつ輪生し、花弁は白色、円形で長さ約1cm。雄花の花柄は長さ1〜3cm。花序の下部には花柄のない雌花が1〜2個つく。雄花の雄しべは多数あり、葯は黄色。萼片は円形で長さ約5mm。
果実(痩果)は広倒卵形、長さ約5mm、翼は不規則なとさか状となり、花柱が突起として残る。
- 分布・生育地 :
本州〜沖縄 (国外:東アジアの温帯〜亜熱帯域) 水田や沼、湿地
- 花期 : 7〜9月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2018年8月19日 群馬県前橋市 中上・全体2 2006年9月23日 神奈川県高座郡 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・雄花 2018年8月19日 群馬県前橋市 中下・花2(側面)、以下全て 同 上
- 撮影記 :
最も暑い夏の盛り、汗まみれになるような平地の水田にはなかなか足が向かず、珍しい花でもないのになかなか出会えずにいた。
秋も深まると今度は稲刈りで踏み荒らされてしまう。この辺がギリギリの時期だろうと判断して、9月中旬、神奈川県の水田に出かけた。
現地に向かう途中ではもう稲刈りが始まっていて気が気ではなかったが、何とか稲刈り前の畦際で白い花を見ることができた。
和名の由来は葉の形が、マクワウリの皮を縦に細く剥いた形に似ていることからつけられている。
神奈川県で出会ったのは貧弱な株、もっといい状態の花を見たいと思っていたが、十数年後、やっと群馬県の休耕田で盛期の花に出会えた。
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